少年老い易く学成り難しシルクスクリーン完結編。

前回の”少年老い易く学成り難しシルクスクリーン準備編行程その壱。“の完結編です。

その1。
スクリーンプリント完結編01

まずOHPシートかコピー紙にプリントしたい絵柄をプリントします。OHPの場合は必要ありませんが、コピー紙を使用する場合はオリーブオイルなどを紙に塗るとトレーシングペーパーのような透明な紙になります。(ただし塗り過ぎに注意、追いオリーブオイルとか特に必要は無いです。)

その2。
スクリーンプリント完結編02

まずスクリーンの脱脂を行います。僕は普通の家庭用食器洗剤とスポンジで洗っています。脱脂が終わるとスクリーンを少し斜めから見た時に若干違いが分かるかと思います。しっかりスクリーンが乾いているのが確認出来たらジアゾ感光乳剤を塗布します。今回はスクリーンと木枠の間に流れ込まないように、木枠のぎりぎりまで乳剤を塗布したくなかったのでマスキングテープでぐるっとカバーしてあります。蛍光灯の灯でも露光が進むと思い乳剤を塗る行程の写真は省略しました。バケットという使いやすい道具もありますが持っていないのでスクイージーで頑張りました。最も大事なのが乳剤をきちんと乾かすことです。僕は乾いたと思って露光し生乾きで失敗したことがあります(塗布した乳剤にムラがあったのも原因だと思います)。

その4。
スクリーンプリント完結編03

屋外に持って行きいよいよ露光です。今回はスクリーンの上にOHPシート(反転してのせましょう、僕はたまにやらかします。)、アクリル板をOHPを押さえるために使用しています。人によってはスプレーのりを使う方がいらっしゃるみたいですが僕は無印良品で買ったアクリルのフォトフレームのねじを無くしてしまいただの透明な板のオブジェと化していた物(余談ですが、ねじだけでも売ってくれる優しいお店もあるらしいです)があったので再利用をしました。気をつけて観察しましょう。黄色かった乳剤が茶色に変色してきます、写真を取った日は11月5日で晴れた日でした。秋ですが夏並みの紫外線だったので2分弱の露光で若干露出オーバーだと感じました。1分30秒程度で良かったかもしれません。

その4。
スクリーンプリント完結編04

急いでお風呂場に持って行き洗い流します、この間も露光していると思ってください。しっかり水をあてて乳剤を洗い流します。きちんと露光で来ていれば強く水を当てても大丈夫なはずです。

その5。
スクリーンプリント完結編05

水を当て乳剤が流れ始めるとこのような感じになってきます。元々のスクリーンのメッシュの色になるまで頑張って洗い流しましょう、筆や古い歯ブラシ等でスクリーンが痛まない程度に撫でても良いと思います。(写真上部の白いところはシャワーの水の反射です。絵の線のところに注目して見てください)耳の辺りが黄色と白いメッシュ本来の色の境界が分かりやすいと思います、元々の鉛筆の絵で黒かった線がスクリーン上ではメッシュの白になると考えれば良いと思います、そして紙の白い部分が乳剤の薄い茶色です。

その6。
スクリーンプリント完結編06

洗い流し終えたら再び外に持って行きましょう。この行程ではスクリーンを乾かす事と乳剤をより確実に硬化させるのを兼ねています。影でうっすらとうめちゃんの絵が見えていますね!プリントするのが楽しみになってきました!

その7。
スクリーンプリント完結編07

絵のサイズにあったスクイージーを用意しましょう。そしてもう一度スクリーンにマスキングテープを張り、今回は乳剤ではなくインクが木枠とメッシュの隙間などに入り込まないようにしましょう。(スクリーンを洗う時に楽になりますがマスキングテープや梱包用テープを使っても結構高かったりするので、好きずきだとは思いますが、美大だと水彩画の水張り等で使うテープを使いカバーするように指導しています。)

その8。
スクリーンプリント完結編08

さていよいよインクをスクリーンにのせ印刷開始です。うっかりスクイージーを動かす方向とインクをのせる方向を間違えてしまいました…テストプリントなので幅の狭いスクイージーで実はプリントしてから大きい物でプリントし直しました。この行程で多いミスがインクの量を少なく載せすぎてしまうことです。今回は黒だったので多めにスクリーンにのせ、余ったインクは容器に作業が終わった後に戻しています。紙コップなどにとりわけ濃度を調整した場合などは余ったジャムの瓶などで保管しておけば大丈夫でしょう。

その9。
スクリーンプリント完結編09

すこしよれてきていたパジャマにテストプリントをしてみました。いい感じにプリント出来ているのではないでしょうか。
嬉しくて写真をいっぱい撮っていたのでうっかりスクリーンのインクが乾き始めていました。これもよくあるミスです。使うインクの種類にも寄りますが、アクリル絵の具や油絵の具以上に乾燥がはやいと思ってください。(アクリル絵の具を使ったり、アクリル絵の具にかなり近い成分だとは思いますが絵を描く場合と違い薄くのばしているので乾燥も早いです)気をつけましょう。あと紙や布などで毛羽立ちがある素材にプリントした場合、繊維がスクリーンのインクとくっつきプリント結果に影響が出る場合があります、これも気をつけましょう。

その10。
スクリーンプリント完結編10

紙にもテストプリントをしてみました、水彩で彩色をして友達や師匠にあげようと思います。紙にもテストプリントをしてみました、水彩で彩色をして友達や師匠にあげようと思います。インクが乾くのを待ち、各インクメーカーの説明に従ってトレーナーやTシャツの場合はアイロンをプリント部分にかけましょう。

まとめ。
スクリーンプリント完結編11

一番最初に載せた画像と比較してプリントした物は細かいディテールが飛んでいることが分かると思います。(左ほほの線などが分かりやすいと思います)原因として今回は若干露光時間が長かったこと、元々用意した画像が完全に黒い線だけではなく薄いグレーも混じっていたのでプリントしたOHPシートに反映されにくかった等が考えられます。多少の改善は望めるかもしれませんがこのプリント結果で充分満足しているので落としどころとします。ただ、サイズのもう少し大きい絵を用意してもよかったかもしれません。パソコンなどを持っていない方やPhotoshop等が苦手な方でもしっかりと紙に描いた物をコンビのコピー機等で印刷すれば充分製版に使える原稿が作れると思います。参考までに細かく描きますが、今回は下がきの薄い線と濃い線の混じった画像をしようしましたが、薄い線は2Hの鉛筆で濃い線は4Bの鉛筆使って描いています。プリント結果を見ると2Hの薄い線はほとんど残っていないことが分かると思います。言い換えればマジックやサインペン等でくっきりと描いた絵の方がプリントした時に描いたままの絵に近い物が刷り上がると思います。

もう少し頑張ってみて納得が行く結果がでたらプルオーバーの販売も始めようと思います。お楽しみに!

今回はテキスタイルのシルクスクリーンプリントでした。紙などに多色印刷するプリントも版が増えたり、メッシュの目の細かさ、トンボが必要になる以外は基本は同じです。色々書きたいことはありますがここまでとします。まずは自分でチャレンジしてみる事だと思います。教科書などで読むと難しい印象を持ってしまいがちなシルクスクリーンですが、実際にやってみるとそこまで難しい物ではないと思っていただけたら幸いです。

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中